読了。
伊泉先生の本は
プロの方のなかでも“プロが読む本”というイメージがあって
これまで手を伸ばせずにいたのだけど
少し前に受講した講座で
先生が「サクサク読めると思いますよ♩」と
おっしゃっていて
じゃあ読んでみようかな…と。
『タロット大全 ー歴史から図像まで』
伊泉龍一 先生 著 / 紀伊國屋書店
情報が少し入ると
読みやすくなるのは本当のこと。
最近、「スピリチュアル」を考えるというテーマで
動画がアップされています。
(『スピリチュアリズムの時代 1847-1903』も出ています)
そのなかで登場していたメスメルさんが
こちらの本にも登場。
『原始世界』著者クール・ド・ジェブランが
メスメルの治療を受けている。
抜粋(P109)
一七八三年五月、ド・ジェブランは患っていた足の治療をメスメルに依頼した。すぐに治療が成功したかに思われた。しかし、それはほんの一時のことだった。生涯独身で過ごし、古代叡智への探求に晩年を費やしたプロテスタントの牧師、クール・ド・ジェブランは、一七八四年五月十二日、病からの回復を信じ、メスメルの磁気桶につながったまま最期を遂げた。
その直前の108ページには、治療の方法について書かれています。
本は「タロットの現在形」「タロットの歴史」
「タロットの図像学」の三部構成。
まさに“タロットの研究書”でした。
ちょっと角度を変えて書いておきたい抜粋がこちら。
抜粋(P525)
最後に、もう一度ピアポント・モルガンーベルガモ・パックの「太陽」のカードの絵を見直してみよう(図15口絵)。あくまで勝手な主観なのだが、この絵を見ていると、わたしにはどうしても雲に乗った翼の生えた子供が太陽をつかまえようとしている姿に思えてならない。まるで、その運行を止め、永遠に地上を照らし続けさせようとでもするかのように。
表現がうつくしすぎる。
太陽のカードだけでなく、
受講した講座でも、
先生はこんな感じにカードを豊かに伝えてくれていました。
毎回、感動するのです。