暮らしと記憶、DNA

和精油講座の認定更新のため、
先日まで和精油と植物油脂講座を受講していました。

毎回、受講するたびに
新しい情報、新しい発見をいただいています。

 

日本は、南北に細長い島国。

それゆえに気候も異なります。
当然、育つ植物も。

わたしを含め、本州に生まれ育った人にとっては
なじみのユズやヒノキが

沖縄や北海道の人にとっては
また香りの受け止め方が異なるのだとか。

以前に、沖縄に生まれ育った生徒さんが
いらっしゃったのですが

なにも言わず、嗅いでみてと
月桃の香りを試していただいたことがあります。

この方たちにとって、月桃は暮らしにある香り=ホーム。
おうちの香り。

表情を緩ませられたのが印象的で、ムーチーの香り~と
笑顔でおっしゃってくださったのを覚えています。

一方、わたしにとっては
月桃はちょっとリゾート感のある香り。

日本の香りなのだけど、
ちょっと異国も感じられる香り。

 

もうひとつ。

今回の講座用に
スギの木部から抽出した精油サンプルをいただいたのですが

(スギの精油は主に葉、枝葉が多い)

それを嗅いだとき

小学生のころ、学校まで行く途中にあった
製材所を思い出しました。

学校からの帰り道、

製材所を通るとき
製材所から吹いてくるカンナくず、その香り、

おじさん、おばさんが
ふっと呼び起こされました。

プルースト効果です。

岐阜はヒノキを一番多く植林していますが
そこでは、スギも扱っていたのだと思います。

ヒノキについで、スギですしね。

 

同じ日本だけど、日本人だけど
生まれ育った地域、環境で

香りの受け止め方、とらえ方が異なっていて

そう考えると、和精油=ほっとする香り、と
単純にまとめることができないな、と。

和精油の奥深さを改めて実感しつつ、

情報の刷新と
和精油の魅力、奥深さを再発見できた時間でした。

 

和精油講座の内容も
今後、内容を更新してお伝えしていきます。

一緒に深めていけたら、と思っています。

 

 

 

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